深酒営業 風俗営業許可

接待行為と遊興行為

更新日:

風俗営業や深酒営業を語るうえで無視できないものが接待行為と遊興行為です。

これらを正しく判断していかないとご自身がオープンさせるお店について適切な許認可を申請することができませんし、知らないで間違ったことをやっていると後々警察署から立ち入り調査などを受けたときにかなり不利益を受けることがあります。

これらを詳しくご説明しましょう。

接待行為とは

風俗営業法で接待行為と呼ばれるものは、社会一般でいう「接待」とは趣きが異なります。
規則では「歓楽的雰囲気をかもし出す方法により客をもてなすこと」とされており、深夜酒類提供飲食店には許されず、風俗営業1号(旧2号)許可(例:キャバクラ、ホストクラブなど)のみに許されている行為です。

具体例としては、以下が挙げられます。

談笑やお酌

「特定少数の客の近くにはべり、継続して」談笑やお酌をすると接待行為にあたります。

「継続して」という表現が、どれくらいの時間を指すのか明確な記載はありませんが、けっこう短いです。
3分も一緒に話せばおそらく継続して談笑、つまり接待とみなされるようです。

少なくとも、深夜営業の届出を行いたいのであれば、客席の隣に従業員(ホステスなど)が座るイスを用意してはいけません。
これだと接待する気満々ということで、一発アウトです。

また、よく聞かれることにカウンター越しに接客するガールズバーはどうなんだということがあります。

回答としては、「ガールズバーのように、カウンター越しであっても、特定の客との談笑が常態であり、そこそこの時間に及ぶようであれば接待となるので風俗営業許可を取るように求められます。」となります。

ここは正直、かなりグレーですね。

警察の方も、届出の時点で「接待はしないです」という誓約書を取りますし、「本人がそういうなら(接待はしないということで)」というスタンスです。
先ほどの例のように客席の隣に女の子が座るイスがあるなどの決定的「物証」がなければ届出は受理されるでしょう。

 

一緒に歌を歌う(デュエット)

スナックなどでよく見られる風景。カラオケのデュエット。

しかし従業員と客が一緒に歌を歌うことは間違いなく接待にあたります。
デュエットを売りにしたければ、風俗営業許可が必要です。

また、ホステスが客と一緒に歌を歌わずとも、「特定少数の」客に歌を歌うことを店として勧めたり、歌っている人の隣に座って手拍子をして場を盛り上げることも接待にあたります。

なお、客同士のデュエットは接待にあたりません。客が勝手に歌っているだけという扱いです。(客同士のデュエットなどは「遊興」に該当します。)

 

ダンスや芸(演奏等)を見せるなど

特定少数の客にダンスを見せたり音楽ライブをするなどの行為も接待にあたります。

「ゲイシャ」などを想像してください。

なお、ジャズバーなどで大勢の客に向けて生演奏をしている光景を見たことがあるかもしれませんね。

それは「特定少数の」客だけに向けられたものではないため、接待には該当しないと言われています。
(不特定多数の客に向けての生演奏当は「遊興」に該当するとされます)

 

一緒にゲームをする

例えばメイドカフェをを想像してください。

従業員であるメイドが、客とじゃんけんゲームをしたりカードゲームをしたりする風景が浮かんでくる人もいるのではないでしょうか。

それら、従業員と客が一緒にゲームをするなどの行為は接待に該当します。

なお、ダーツバーなどの場合で、客が店に設置されているダーツ機で遊ぶ場合はもちろん接待とはなりません。(但し、「遊興」には該当します)

 

この他にも従業員が客の手を握る、身体に接触するなどの行為は接待とみなされます。

あと、食べ物を食べさせてあげる「あ~ん」も従業員と客の間でやれば接待ですね。

これら接待とみなされるサービスを取り入れた営業を行うのであれば必ず風俗営業の許可が必要となります。
そして同時に、深夜における酒類提供飲食店の届出はその時点で不可能
となります。

 

遊興行為とは

風俗営業法には「遊興」という概念も出てきます。

接待行為とは違い、この遊興を行うことは深夜における酒類提供飲食店でも許されています。

但し、遊興行為が許されているのは深夜0時までです。(風営法第32条第1項第2号では「深夜において客に遊興をさせないこと。」とされています。)お店の営業自体は0時以降もやっていいけど、それ以降遊興行為はやらないでね、ということです。

遊興行為とは「店側の積極的な行為によって客に遊び興じさせること」がその定義なので、客(同士)が勝手にテーブルの上で自ら用意していたカードゲームで遊ぶ、携帯ゲームで遊ぶなどの行為は遊興とはみなされません。

ちなみに、深酒営業の届出ではなく、風俗営業の許可を取った場合は営業自体が深夜0時(一部地域では深夜1時)までとなりますので、結果、深夜0時(または1時)以降に客に遊興させる営業は今の世の中ではいかなる方法をもってしても不可となります。

具体例をいくつか挙げておきます。

 

不特定多数の客に歌、ダンス、芸など見せる行為

不特定多数」というところが接待との違いです。
接待は「特定少数」でした。

従って、バーなどで不特定多数の客に向けて生演奏を行う(見せる聞かせる)ことは遊興にあたります。

 

客に遊戯、ゲーム、競技等を行わせる行為

ダーツバーなどが分かりやすいですね。
ダーツ機を設置して、客に遊ばせる行為などがこれにあたります。

従って、ダーツバーでは本来午前0時を持ってダーツ遊戯は終了ということになりますが、そこはグレーなところです。

なお、カラオケなどでのど自慢大会などの競技会を開催することも遊興にあたります。

 

客にカラオケで歌わせること(条件あり)

客にカラオケをさせることについては、「スポットライト、ステージ、ビデオモニター、譜面台等の舞台装置を設けて不特定の客に使用させる」行為が該当します。

また、不特定の客に歌うことを店から勧奨する行為、不特定の客の歌に合わせて手拍子をしたりほめはやしたりする行為等も「客に遊興をさせること」に当たります。

一方で、不特定の客が自分から歌うことを要望した場合に、マイクや歌詞カードを手渡し、又はカラオケ装置を作動させる行為等は「遊興行為」とはなりません。

 

不特定多数の客か特定少数の客か、また客だけで(勝手に)やっていることなのか、従業員(店)も一緒にやっていることなのかというところが遊興と接待を分ける一つの目安と言っても良いでしょう。







-深酒営業, 風俗営業許可

Copyright© 飲食店開業の手引き│小平市~多摩地区の飲食店営業許可を取りたい人のためのサイト , 2019 All Rights Reserved.