届出要件3:店内の構造・レイアウト要件

深夜における酒類提供飲食店営業の届出が無事に受理されるためには、店内の構造や内装にも気を配る必要があります。

いくつか守るべきルールがあるので、順番にご説明していきましょう。

客室の床面積は狭すぎてはいけない

客席の面積は、1部屋あたり9.5㎡以上でなくてはなりません。
9.5㎡というのは、おおよそ5~6畳と目安をつけていただければ良いでしょう。

基本的に、風俗営業法上の手続きにおいては過度に「いかがわしい」営業形態については認められません。
部屋があまりにも狭いと・・・察しがつかれる方もいらっしゃるでしょうが、人と人の距離が必要以上に縮まるのです。

そのため、一定の広さを求めているのですね。
なお、最近流行りの「個室居酒屋」というものはほとんどがこの要件を満たしていないと言われています。

 

店内を見通せない店のつくりはダメ

規則をそのまま読むと「客室の内部に見通しを妨げる設備を設けないこと」とあります。

実務上は、おおよそ1m以上のつい立てや壁、パーテーション(間仕切り)などがあればこの要件にひっかかってくることになります。

また、バーなどでもカウンターの高さが1m以上ある場合はNGとなることがありますし、椅子の背もたれが1mを越える場合も同様です。

その他、よくあるNG例としては

1m以上の透明ガラス仕切り

曇りガラスは当然NGだとしても、透明のガラスだったら透けて見えるし良いじゃないかという意見もあります。

しかし、届出が受理された後、そのガラスにフィルムなどを貼って見通しさせないという小手先の技を公安(警察)は当然に警戒するので、透明ガラスでも1mを越えればアウトになります。

伸び縮みするイス

精一杯伸ばしても高さ1m未満である場合は良いのですが、普段は70cmでも1m以上まで伸ばせるイスを設置した場合は基本的に撤去しないと届出ははねられます。

 

一点だけ明るいことを言うと、東京都の場合は多少1m以上のものがあっても、店内のどこか一か所からでも店内全体が見渡せるレイアウトの場合は届出が受理されます。(他の県だと、どこに立とうが店内全域が見渡せないとダメというところもあります。)

但しこれもいつ運用が変わるか分からないので、その都度確認はした方が良いでしょうね。

 

いかがわしいものは置かない、掲示しない

分かりやすく言うと、壁にエッチな写真を貼っていたり、その辺に官能的な彫刻などを置いたりするとNGということです。
それらを芸術だと言い張っても無駄です。

こういう手続きは、芸術かどうかは警察が決めます。
おそらく裸の写真を見て、「これは芸術作品ですね」とは言わないでしょう。

 

客室の出入り口には鍵をつけないこと

客室の出入り口に鍵をかけられるような店はアウトです。
理由はもちろん、鍵をかけて部屋の中で変なことをしないようにです。

「絶対鍵はかけませんから!」と言い張っても無駄です。
鍵を「かけようと思ったらかけられる」状態がダメです。

もちろん店の外へ出るための出入り口は除きます。
店の出入り口にも施錠設備ダメとなったら、営業時間外に泥棒に入られちゃいますからね。

 

暗すぎる店はNG

店の活気の話ではありません。
照明の問題です。

これについては、客室のどこで測っても20ルクスの明るさを下回ってはいけません。

20ルクスの明るさがどの程度かというのは「10m先の人の顔やその人が何をやっているかが見える程度」「晴れた日の屋内の隅」と言われています。
また、映画館休憩中の明るさが10~20ルクスであることから、ちょっと暗いかもと思っても意外と20ルクスは越えていることがあります。

不安な場合は、きちんと照度計などの機器を使って調べることをお勧めします。

 

騒音、振動について基準を満たしていること

これについては、相当壁が薄いであるとか建物全体が隙間だらけであるとかの事情がない場合はおおよそ大丈夫でしょう。

最近の建物(特に店舗用)はよほどの場合でない限り、それなりに防音、振動に配慮されています。

 

投稿日:

Copyright© 飲食店開業の手引き│小平市~多摩地区の飲食店営業許可を取りたい人のためのサイト , 2019 All Rights Reserved.