深酒営業 風俗営業許可

苦情を防止する措置と、苦情処理記録簿の備え付け

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今日はたまたま風俗営業許可1号(社交飲食店)の実査に立合い、久しぶりに思い立って記事更新です。

 

風俗営業法がおよそ2年前に大きく改正され、そこから社交飲食店も従来の2号から現在の1号に変わるなど実務上の運用にも変化がありました。

 

その中で、風俗営業者に対して「苦情の防止」と「苦情が出たときは対応をきちんと行う」ことを目に見えるかたちでしっかり行わせる意図もあってか、申請から許可においての過程にも少し変化が生じました。

 

今回は、それらについて営業時には当然守るべきということは大前提として「許可を得るために」という観点からどうすべきかをご説明します。

 

苦情が出ないように、店内に掲示をすること

風俗営業者などのいわゆる「夜のお店」の経営者・管理者は、自分のお店のお客様が他のお客様及び近隣事業者や近隣住民の方に迷惑をかけないよう、一定の粗暴な行為を防止するよう強く要請される側面があります。

 

特にお店が「営業延長許容地域」にあって深夜0時以降もちょっとだけ営業できる社交飲食店やそもそも深夜営業を前提とする特定遊興飲食店には具体的にそれらの対策を採っていることが行動で求められます。

 

これに関して、まずは以下のような掲示文を店に入ってすぐの場所、及び客室内に加え、トイレ洗面あたりに貼っておくとよいでしょう。

もちろん、ただ貼るだけということではなく、実際に迷惑行為を防止していかなければなりませんが。

 

許可申請の際にやることとしては、許可申請が受理された後日に行われる店舗実査において、実際に店舗内に掲示しておきます。

A4のコピー用紙に印刷して貼るだけでもかまいません。

 

逆に、実査時に掲示しておかないと風俗浄化協会の方から指導されますのできちんとやっておきましょう。
または、用紙を用意しておけば、浄化協会の方が掲示する場所についてアドバイスをくれることもありますので、もしどこに貼っておけばよいか分からない場合もそんなに心配は要りません。
ちなみに、浄化協会ではこの掲示について「お客様へのお願い」と呼んでいるようです。

 

上記の文面で良ければこちらにPDFで置いておきますのでご自由にどうぞ。

実査時には用意すべし!お客様へのお願い文

 

苦情処理記録簿を用意すること

その掲示に加えて、実際に出た苦情に関しての内容や対応を記録するための「苦情処理記録簿」の備えつけが求められるようになりました。

 

これは、もしお店に関して苦情が発生したときに、

  • 苦情を処理した担当者
  • 苦情を申し出た者及びその者の連絡先
  • 苦情の内容
  • 原因究明の結果及びその説明内容
  • 改善措置

などを記録しておくためのものです。

 

これは「最終の記載から」3年間保存しておく必要があります。

苦情発生時から3年間ではなく、苦情の対応が終わり、その記録簿について何も記載することがなくなったときから3年間です。

苦情が出なければ何もいらないというわけでもなく、「いつ苦情が出てもいいように」というのも変ですが、そうなったときにすぐに記録に残せるよう、ひな形は常に用意しておく必要があります。

 

これも、運用上、実査のときにひな形を用意しているかを確認されます

従業者名簿のひな形とセットで用意しておくとよいでしょう。

当事務所で用意しているひな形でよければ、これまたPDFでダウンロードできますので下のリンクからどうぞ。

実査時には用意すべし2!苦情処理記録簿

 

まとめ

これらの義務は原則通り深夜0時をもって営業を終了するノーマル社交飲食店には課されていません。
あくまで営業延長地域にある社交飲食店や特定遊興のお店などが気をつけるべきポイントです。

 

このように平成28年6月の法改正は既存の風俗営業者にも、これから風俗営業許可を取る方にも、また我々行政書士にも大きく影響を与えました。

ここで紹介した2つのことはこれから許可を取る方だけでなく、既に許可を取って営業されている方にも適用されます

 

従って、中には「そんなの知らなかった」という経営者や店長(管理者)も多いことでしょう。
管理者講習も3年に1回なので、ちょうど今は隙間の時期なんですよねえ。

 

1回くらいであれば「知らなかった」も許されると思いますが、早めに対応しておくのがもちろん無難なのでしっかりやっておきましょう。

 

 

追記(深酒などどうなの)

ちょっと追記ですが、先日警視庁東村山警察署の方に何かのついでに聞いてみました。

 

本当に通常の社交飲食や深夜酒類のお店は苦情処理記録簿は必要ないの?と。

 

答えは超予想通りで

 

実際にそこまで求めることはできないが、あるに越したことはないから是非とも備え付けや記録のご協力はいただきたい

 

とのことでした。

 

結局、午前0時で閉めるキャバクラやホストクラブも深夜にやってるガールズバーやダーツバーその他のバーについても、お酒が入ったお客さんがトラブルを起こした際にそういう記録がきちんと取られているとその後の事件処理がより的確に進むのではないか、ということでした。

 

それは一理ありますね。

 

そういうわけで該当しないお店もできるだけ苦情処理記録簿はつけていった方がいいでしょう、というお話でした。

 







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